この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。
どこのサイトを見ても「クレジットカード現金化は無職でも利用できます!」と大きく書かれています。
確かに、現金化サービスは審査がなく、例え利用者がどんな人であったとしてもショッピング枠さえあれば問題なく利用することが可能です。
しかし、現実的には無職の方がクレジットカード現金化を利用するのは難しいと言わざるを得ません。
そもそも無職である=収入が無いという状況な時点で、クレジットカードを作るための審査に通るのは非常に難しいことです。
カード会社は信用を元に利用者にお金を貸していますので、収入が無ければ信用も無い状態です。
当然、カード会社がお金を貸してくれることはありません。
専業主婦の方であれば、配偶者の収入が考慮されますのでクレジットカードを作ることもできますが、無職だとカードを作ることは出来なくなっています。
しかし、ある日こんな噂を耳にしました。
なんと、無職でも競馬で勝ったお金でクレジットカードが作れる可能性があるらしいのです。
果たして、この噂は真実なのでしょうか?
今回は、無職でもクレジットカードを作成することが出来るのか検証してみました。
本記事のもくじ
無職だと審査が通らない理由
クレジットカードの言葉の意味を日本語に直すと「信用カード」になります。
つまり、カード会社は利用者の信用を元に多額のお金を融資しているということになります。
では、この信用とは一体何なのでしょうか。
ここでいう信用とは、ずばり所得のことです。
カード会社が重視しているポイントは「この人はお金を返済することが出来るのだろうか」ということに尽きます。
例えば、年収100万円の方が借金を申し込んだとして、借りれる金額はこの年収100万円に見合ったものとなります。
これを無職の方に置き換えてみると、無職の方の年収は0円となりますので、カード会社からは信用がまったく無いと見られてしまいます。
そのため、無職の方がクレジットカードの審査を通ることが出来ないのです。
貯金で生活している方もカードは作れない
とはいえ、全ての無職の方がお金がまったく無いワケではありません。
中には失業中で前職時代の貯金で暮らしている方や遊んで暮らせるだけのお金を持っている方もいます。
では、この人たちはお金を持っているからクレジットカードを作成することができるのかと言われるとそうではありません。
実は貯金で生活をしていてもカード会社からは信用は無いと見なされます。
その理由は所得の意味にありました。
皆さんはこの4つの中からカード会社から所得とみなされる項目がどれか解りますか?
- 給与で得たお金
- 遺産相続で得たお金
- 競馬などのギャンブルで勝ったお金
- 宝クジで当選したお金
多くの人は「どれも収入があるのだから全部所得だ」と思われるかもしれませんが違います。
この中で所得だと見做されるのは1番と3番だけなのです。
4つの事例を所得に置き直してもう一度確認してみましょう。
- 給与で得たお金は「給与所得」
- 遺産相続で得たお金は「相続」
- ギャンブルで得たお金は「一時所得」
- 宝クジで得たお金は「財産」にはなりますが所得にはなりません。
となりますので、厳密的に所得であると言えるのは1番と3番だけとなります。
このように収入があったからといって所得になるワケではないのです。
つまり、2番と4番は所得として認められないため、クレジットカードを作成することは不可能となります。
競馬で勝ったお金でカードを作れるの?
給与で得たお金をギャンブルで得たお金は所得として認められることがわかりました。
では、この一時所得でカード会社の審査を通過することができるのでしょうか?
ギャンブルで得たお金を一時所得として認めてもらうためには、配当金を収入として確定申告を行ない税金を納める必要があります。
しかし、実際にはギャンブルで得たお金をわざわざ確定申告している人はほとんどおらず、収入ではあるが申告をしていないお金という扱いになりますので、カード会社の審査の際に収入として証明することができないお金なのです。
更に、所得として見られるためには確定申告をして税金を納めるのと同時に、安定した収入にしなくてはなりません。
つまり、年単位で勝ち続ける必要があります。
プロでも無い限り、毎日ギャンブルして勝ち続けることはできませんので現実的に実現はできない方法だと言えるでしょう。
- 競馬の配当金も「一時所得」なので収入となる。
- 確定申告を行わなければ所得にはならない。
- 配当金を確定申告する人はいないので現実的には難しい
一時的な収入は所得にはならない
確かに、遺産相続で得たお金も競馬で勝ったお金も宝クジで得たお金も、全部現金であり収入なのは間違いありません。
しかし、カード会社の審査に通るための材料に出来るかと言われると、給与以外の収入では厳しいです。
カード会社が注目しているのは貯金もそうですが、それ以上に安定した収入が存在するかどうかです。
給与であれば毎月発生するものなので安定していると言えますが、その他の収入は一時的に手に入れたものであり安定して手に入れられるものではありません。
ギャンブルで得たお金でも安定させれば問題ありませんが、それは並大抵では届かない努力が必要となるでしょう。
つまり、無職の人がクレジットカードを作るためには働かなければならないという結論になります。
年収200万円がボーダーライン
では、どの程度の年収があればクレジットカードを作ることができるのでしょうか。
一般的に言われているのは年収200万円でカードを作れる可能性がグッと高まるとの意見です。
カード会社の審査はスコアリング性なので一概に年収200万で作れます!とは言えませんが、年収が200万以下だと獲得できるポイントが相当少なくなってしまうため「年収200万がボーダーライン」というのも、あながち間違いではないでしょう。
年収200万であれば、月収16万円あれば超えることができます。
正社員でなくてもバイトで充分稼げる金額なので就職が上手くいかない方は思い切ってバイトで先にクレジットカードを作るのも1つの手だと思われます。
クレジットカードが欲しいのであれば、働くのが一番の近道となるでしょう。
虚偽の申告を行ったらどうなるのか
年収が高ければ審査が通る可能性も高いとなれば、少しでも可能性を高くしたくなるものです。
見栄もありますし、少しだけ年収を高く書いてしまう人もいるでしょう。
厳密には、これは虚偽の申告となりますがその場合はどうなるのでしょうか?
はっきりと申しますと、発覚しなければ問題はありません。
カード会社は利用者の年収を調べる術を持ち合わせてはいないのです。
消費者金融などを利用するときには収入を裏付けるために給与明細を要求されることがありますが、カード会社の審査で給与明細を要求されることはほとんどありません。
信用情報にも個人の年収は記載されておりませんので、給与明細の提示が無い以上カード会社が本当の年収を調べることは大変困難になっています。
ある程度の水増しであれば、発覚のおそれも無いと言えるでしょう。
年収水増しのし過ぎは禁物
いくら年収を多少誤魔化せるからといって、水増しをし過ぎれば勿論バレることになります。
カード会社は様々な業界への審査のノウハウを持った会社です。
当然、その業種の年収の平均額もリアルタイムで頭に入れています。
その中で明らかに異常な年収を書いてしまえば、再調査となり嘘が発覚する可能性が高くなります。
例えば、フリーターの方が実際には年収200万円なのに年収400万円と書いたら100%疑われます。
年収が200万円を超えているのであれば、正直な年収を記載するのがカード会社に好印象を与えて審査を通りやすくするコツです。
クレジットカード現金化を利用するためには働くしかない
様々な点から現金化を利用するためのカードを無職でも作れるのか検証しましたが、どの方法を使っても無職ではクレジットカード現金化を利用するのは難しいという結論になりました。
収入が無い以上、所得もないためカード会社から信用を得ることも出来ません。
ギャンブルの配当金であれば「一時所得」として認められますが、確定申告をして税金を払う必要があります。
実際にギャンブルの配当金を確定申告している人はいませんので現実的な手段では無いでしょう。
噂は本当でしたが、やはりクレジットカード現金化を利用するためには働くしかありません。
年収200万円あれば大抵のカード会社なら審査を通すことができます。
月収16万円でいいので、まずは勤務実績を作って収入を証明しましょう!
今頑張ることによって、未来のあなたが助かるかもしれませんよ。
ギャンブラーです。
所得にギャンブルの種類は決まってないんですか?
競馬でもパチスロでもいいんですか?
たとえば無職でギャンブル生活ででも確定申告すれば
「ギャンブラー」っていう職業で認められるんですか?
コメントありがとうございます。
三上勇太です。
はい、たとえパチスロでも競馬でも収入を申告すれば所得として認められます。
しかし、確定申告をしたからといって『ギャンブラー』という職業が認められるわけではありません。
申告するのは『収入があること』なので、何で稼いだかというのはあまり関係ないのです。
そのため、ギャンブルの収入を申告したとしても、世間一般的には無職として扱われることになります。