この記事を読むのに必要な時間は約 18 分です。
「もうちょっと冷静になって考えてみればよかった・・・」
そう、涙を流しながら語ってくれたのは、現金化の詐欺被害に遭ってしまい、50万円もの借金を負ってしまった「内山 耕平」さんです。
さらに、内山さんはその50万円の借金を返すために、クレジットカード現金化を利用し続けてしまった結果、クレジットカードが利用停止になってしまい、消費者金融も利用してしまいます。
消費者金融も利用したことによって、内山さんはいくら返しても借金の総額が増えていくという負のループに陥ってしまいました。
『まだ大丈夫、俺だけは絶対大丈夫・・・。』
「そう思っていたのですが、それはただ現実から目を背けていただけでした。」
と内山さんは話してくれました。
長年、目を背け続けてきた借金は総額200万円を超えてしまい、手取り13万なのに借金の支払い金額が7万円となってしまいました。
どうすることもできない状態となってしまい、内山さん自己破産をすることになったのです。
職業 営業
年齢 24歳
給料 手取り13万円
借金の総額 200万円
債務整理方法 自己破産
本記事のもくじ
現金化で200万円の借金を作った人の体験談
営業職に初就職
2014年の秋頃、私はようやく営業職に就職することができまして、長年のフリーター生活を終えることができました。
月給は、基本給が13万円、出来高によってはさらに昇給があるというものです。
営業職は人によっては過酷だと聞いていましたが、そこまで不安ではなく、むしろ就職できたことに喜びを感じていました。
しかし、現実はそんなに甘いものではありませんでした・・・。
元々要領の良いほうでなかった私は毎日上司に怒鳴られるばかりで、契約をとってくることができなかったのです。
私のせいで月のノルマを達成できなかったときには、みんなの前で土下座をさせられたこともありました。
厳しい仕事で薄給だったため、クレジットカードのキャッシング枠を使いながら生活する毎日です。
そんな日々の疲れからなのか、就職から1年たったある日、社用車で事故を起こしてしまいました。
社用車で事故を起こして修理代を請求された
幸い、私にはケガは無かったのですが、社用車のドアにおおきなへこみができてしまったのです。
「また怒鳴られるな・・・」
なんて考えながら会社に戻り、上司に始末書を提出すると、
「君が起こした事故は軽過失であり、車の修理代はすべて君に出してもらう」
と宣告されたのです。
詳しい金額を聞いてみると、18万円ほどでした。
手取りが基本給の13万円だけの私にそんな大金を払えるわけがありません。
(今思えば、私を辞めさせたい上司が嫌がらせに請求してきたかのようにも思えます。)
「なんとかして18万円用意しないと・・・。」
と思いながら、途方に暮れていた私の目に飛び込んできたのが『クレジットカード現金化』という文字でした。
事故の代金をクレジットカード現金化で補填
はじめは絶対に危ないサービスだと思っていたのですが、一応クレジットカードは持っていましたので、
「もしかしたら、なんとかできるんじゃないか」
とワラを掴む気持ちでクレジットカード現金化について調べてみました。
すると、クレジットカード現金化とは、クレジットカードの中にあるショッピング枠という与信を現金に換える方法とのことでした。
- クレジットカード現金化は借金じゃない
- クレジットカード現金化は金利が0円
- クレジットカード現金化は近未来の現金調達方法
こんな言葉がどこのサイトにも並んでおり、その言葉を見ていた私はすっかりクレジットカード現金化を利用する気になっていたのです。
無事、補填はできたものの・・・
色々と悩むことはありましたが、このままではどうにもならないことから、クレジットカード現金化を利用することを決意。
さっそく、クレジットカード現金化業者を使って18万円分の現金化をしました。
換金率は82%、つまり22万円分のショッピング枠を現金化したのです。
4万円もお金がかかるのかとも思いましたが、被害額を弁償することができなければ私は職を失うことになってしまいます。
しぶしぶ取引に応じ、そのまま18万円を手に入れた私は会社に弁償代を支払うことができました。
そのおかげでクビは免れることができましたが、月末になり、クレジットカードの明細書を見て唖然としました。
ショッピング枠を22万円の利用だったはずが、請求書は50万円とかかれていたのです。
現金化の詐欺で50万円の借金
あわてて現金化業者に電話をかけたところ、このような回答が帰ってきました。
「手数料が後引きとなっておりますので実際の請求額は50万円となります」
このとき、私は本当にめまいがするほど、驚きました。
わたしは18万円の現金を手に入れる代わりに50万円の借金を支払うことになってしまったのです。
こんなバカな話があるかと憤慨して、警察や消費者センター、ありとあらゆる政府機関に回りました。
しかし、どの政府機関でも帰ってきた答えは「こちらではどうすることもできない」いうことでした。
どうやらクレジットカード現金化は詐欺だとは断定することが難しく、また民事となるため介入することは出来ないと言われたのです。
わたしにできることは泣き寝入りすることだけでした・・・。
結局、わたしは会社をクビになることは避けることができましたが、その代わりに返しきれない借金を背負ってしまったのです。
返済の苦しみからギャンブル中毒に
50万円の借金を一括で支払うことは出来ませんので、リボ払いで月々1万円ずつ払っていくことを決意。
しかし、月々の利息が7500円なので、1万円ずつ払っても、元金は月々2,500円しか減りません。
手取り13万の給料ではこれ以上の返済はできませんので、長いトンネルに迷い込んでしまったかのような気分でした。
そんな毎日のストレスに耐えられないくなってしまい、いつの日からかギャンブルにはまってしまったのです。
「一発大きく当てれば人生逆転できる・・・!」
こんな考えでパチンコ、競馬、競輪・・・。
さまざまなギャンブルに手を出しました。
しかし、みなさんも知っての通りギャンブルで勝てる人はいません。
わたしも例外ではなく、一時は勝てたこともありましたが、最終的に見ればお金を減らしただけの結果となってしまいました。
消費者金融を利用して多重運債務者に
周囲の友人からも、
「ギャンブルはやめろ」
と注意してもらったのですが、その頃には私はギャンブルを止める事はできなくなっていました。
一回、大勝ちしたときの記憶が忘れられなくなっていたのです。
「あの大勝ちが何回かくれば借金なんて全部返せる・・・」
こんな考えでギャンブルをやっていたのでは、お金が無くなるのも当然です。
生活するだけのお金もなくなってしまい、借金をしたくないから利用したクレジットカード現金化だったのに、消費者金融を利用することになってしまいました。
そして、さまざまな金融会社からお金を借りてしまい、多重債務者となってしまったのです。
返済が出来なくなり一括返済を求められる
カード会社、アコム、プロミス、アイフル。
覚えているだけでも、この4社からお金を借りており、その借金の総額は200万円ほどでした。
当然、そんな借金を私が返しきれるわけがありません。
この頃には、給料の手取りも21万円となっており、ある程度はもらえていましたが、すべて借金の返済へと消えていきました。
「こんな生活を続けられるわけがない」
私はそう思い、思い切って一社ずつ返していくことにしました。
まずはカード会社の支払いをしないで、他社に多く返すことで少しでも元金を減らそうと思ったのです。
1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月とそんな返済をしていると生活も段々と回復してきました。
アイフルへの借金も返済し終わることができ、プロミスへの借金ももう少しとなっていた時でした。
しかし、ここで家にある手紙が届きました。
大きな文字で[警告!!]と書かれていたので不思議に思って読んでみると、なんとクレジットカード会社から一括返済の要求が来ていたのです。
私は慌ててカード会社に連絡をしましたが、取り合ってもらえません。
わたしは悪質な利用者として金融ブラックリストに名前を登録されてしまっていたのです。
一括請求をされたとしても、私にはそんな大きなお金はありません。
最終的には自己破産をするしかない、という結論になりました。
自己破産をしても借金は残る
足取り重くも向かった先が弁護士事務所でした。
そこで相談に乗ってくれた弁護士に、
「借金が200万円あること」
「返済をすることができないこと」
「滞納・遅延をして一括請求されてしまったこと」
色んなことを話しました。
しかし、そこで弁護士から言われた言葉も衝撃的なものでした。
「クレジットカード会社への借金は免責することができませんね・・・」
パニックになりながら詰め寄る私に説明してくれたのが、クレジットカード現金化は自己破産の免責不許可自由に該当するため、自己破産では免責できないというものでした。
免責不許可自由とは、ギャンブルなどの自身の娯楽を楽しむために作った借金は無くすことができないという法律のことです。
他の借金は私が今までマジメに返し続けたお陰から免責が認められる可能性が高いそうですが、カード会社への借金はすべて支払う必要があるそうです。
もはや、自己破産をしなければどうしようもないというところまで、来てしまっていましたので、借金が残ることを了承し、自己破産をすることに決めました。
現金化の詐欺にさえ遭わなければ・・・
カード会社に一括請求されていた借金は、友人や家族、親戚にまで借金を頼みに行き、なんとか一括で払うことが出来ました。
しかし、自分の身の回りの人に迷惑をかけたこと。
借金が原因で友達を無くしてしまったこと。
債権者の方々にも迷惑をかけたこと。
さまざまなことに後悔をして、自分の今までの行いを深く反省しました。
私は、これからの人生で自己破産者という扱いを受け続けます。
しかし、借金に追われ続けた5年間の生活から抜け出すことができ、晴れ晴れとした気持ちになりました。
カード会社への返済は残ってしまいましたが、これも自業自得、自分のせいだと思っています。
ですが、時々、ふと考えることがあります。
あのとき、クレジットカード現金化で詐欺に遭わなければ自己破産することもなかったのだろうかという考えです。
みなさんもクレジットカード現金化を利用するときには詐欺に絶対に気をつけてください。
現金化を利用して、私が助かったことは事実ですが、詐欺に遭ったせいで自己破産という結末を迎えてしまいました。
しかし、これからは利用される方には、まだ注意するだけで詐欺を回避することができます。
今となってはもう遅いですが、あのときに冷静に行動さえ出来ていれば・・・と後悔する毎日です。
まとめ
いかがでしたか?
内村さんは、今後自己破産をしたことによって、住宅ローンを組んで家を建てることも、マイカーローンで車を買うことも出来ません。
自己破産をしたことがあっては、結婚すら難しいかもしれません。
あなたもクレジットカード現金化の詐欺に引っかかってしまえば、その被害が自己破産への入り口になってしまうかも知れません。
クレジットカード現金化を利用するときは、必ず詐欺ではないのか確認・対策しなければなりませんよ。
詐欺への対策方法を知らない方は『クレジットカード現金化安心の詐欺対策情報サイト』をご覧ください。
少しでもこういった詐欺の傾向や手口を知っておくことが、クレジットカード現金化を成功させるための秘訣です。
西本ユイ
クレジットカード現金化には詐欺に遭ってしまうこともあるんですね・・・!
まったく知りませんでした!
お前・・・何年現金化業者やってたんだよ・・・。
現金化には詐欺業者が多く存在している!
そのため、現金化業者をよく調べないで利用してしまうと詐欺に遭ってしまう危険性が上昇してしまうんだ!
だから、クレジットカード現金化を利用するときには、詐欺の危険性や対策について知っておかなければならないんだよ。
西本ユイ
そうですね・・・!
現金化の詐欺がこんなに多いなら、この体験談も決して他人事では無いですよね。
でも三上さん。
こういう現金化の詐欺って昔からあったんですか?
そうだ。
クレジットカード現金化ができた当初から詐欺被害は存在している。
有名なものだと、解約料を利用者に請求してくる「キャンセル料詐欺」なんかは以前からある詐欺の手口だな。
他にも時代が進むにつれて詐欺の手口は増加しているぞ。
西本ユイ
手数料を上乗せされる詐欺以外にも、キャンセル料詐欺なんてあるんですか?
それも増え続けているって・・・。
覚えるの大変そうです・・・。
なんかもっと「これ一本で詐欺対策オッケー!」みたいな便利な方法って無いんですか?
ワガママな奴だな・・・。
まぁ、無いこともないぞ。
当然の話だが、この詐欺は悪徳業者を利用してしまったことが原因の詐欺だ。
だから、優良業者を利用すれば現金化の詐欺被害に遭うことは絶対になくなるんだ!
西本ユイ
それが出来たらみんな苦労しないですよ。
私はカンタンに優良業者を探す方法が知りたいんです!
西本ユイ
それだけで済むんですね!
よかったー!
そしたら、三上さん。
わたし昼寝してくるので、その間に記事を読んで現金化の優良業者を探しておいてください。
いや、そこはお前がやれよ。
この記事へのコメントはありません。