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ショッピング枠現金化を利用されている方は様々です。
ちょっとお金が足りないときの資金調達方法として、事業資金が足りない事業主による運営資金としてだったりと一概に誰が使っているとは言えません。
多くの現金化業者のサイトで語られているのは
- 借金の一本化をしたい方
- 会社運営のために現金が今すぐ欲しい方
- 消費者金融を既に使い切ってしまった方
- 毎日が家事や仕事で忙しい方
- ブラックリストに乗ってしまい、借り入れが出来なくなってしまった方
- 今すぐにでも現金が欲しい方
にとってショッピング枠現金化が最適であると書かれています。
しかし、ここに書かれている「借金を一本化したい方」にショッピング枠現金化は本当にオススメできるものなのでしょうか?
実はショッピング枠現金化を借金の一本化に利用すると損をする可能性が高いのです。
確かに一本にまとまって返済しやすくはなったかもしれませんが、知らない間に借金の総額が増えてしまっているかもしれません。
今回はショッピング枠現金化の借金の一本化の危険性についてまとめました。
本記事のもくじ
借金の一本化とは?
「借金の一本化の相談を受け付けます。」
今や弁護士までがそうやって営業をしている世の中になりましたが、そもそも借金を一本にまとめることで何のメリットがあるのでしょうか?
借金をまとめることによってのメリットは
- 金利を安くすることができる。
- 返済総額の減少
- 借金総額を把握しやすい。
- 複数社対応しなくていいので支払いが楽になる。
などが上げられます。
例えば、「A社20万円」「B社10万円」「C社20万円」という借金があったとします。
このままだと3社全部に利息を払わなければならないため、中々返済し切ることはできません。
となれば基本的には借金を一本にしてもデメリットがありませんので、複数社への借金を抱えている人は借金の一本化をしたほうがいいのは間違いありません。
しかし、その方法としてショッピング枠現金化を選べば損をすることになります。
何故、借金の一本化をしたのに損をしてしまうのでしょうか?
その理由はショッピング枠現金化の手数料にありました。
ショッピング枠現金化で借金一本化は損をする
今現在のショッピング枠現金化の相場は80%~85%だと言われており、どんな優良店を利用したとしても90%以上の換金率で取引をすることはできません。
ショッピング枠現金化ビジネスで90%以上で取引をすると現金化業者の利益が無くなってしまいますので、絶対にありえないことです。
運良く90%で取引をしてくれる優良店を見つけ出せたとしても、取引をすれば10%の損が必ず出ることになります。
先ほどの例で言えば、60万円の借金を返すのに66万円の借金を新たに負わなければならないことになります。
換金率80%の業者を利用すれば、更に借金は増え72万円の借金を負うことになります。
そこからカード会社への利息を払わなければなりませんので、借金の一本化をしても借金が減るどころか増えることになってしまうのです。
何故現金化業者は借金の一本化をさせようとするのか
現金化業者ならば、ショッピング枠現金化について知り尽くしているため、この借金の一本化がどれだけそんな取引なのか十分に理解しています。
では、何故そんな損な取引を利用者に持ちかけているのでしょうか?
その理由は借金の一本化のために現金化を利用するとなれば、利用金額も多額になるからです。
借金をまとめるということは、既に複数社からお金を借りているということになります。
その総額は少ない人でも50万円~100万円ほどになるでしょう。
換金率80%の業者なら最低でも一回の取引で10万円の利益を得られることになります。
全部が利益となるワケではありませんので、実質的な利益は5万円ほどとなるでしょうがそれでも破格の利益です。
多くの現金化業者は自分たちが稼ぐために利用者に不利な取引だったとしても黙って取引を続けているのです。
現金化で借金一本化した人の悲惨な結末
どこもかしこも「借金の一本化に適している」と書かれていれば騙されてしまうのも仕方がない話でしょう。
その影響からか借金の一本化を行ったせいで損をしてしまった利用者は大勢います。
その中の1人に話を聞いてみたところ、許可を貰えましたので体験談として記載させて頂きます。
※個人情報保護のため、多少改変が加えています。
山田孝太郎(仮名) 34歳コンビニ店員:男性 2016年8月~9月頃
若い20代の頃は「俺はバイトで生きていく」なんて考えていましたが、30代になって体が追いつかなくなり徐々に収入を減らしていってしまいました。
「なんとかしないと」とは思っていましたが、この歳になってから就職することは難しく、結果借金を重ねる毎日を送ることに。
2年3年とそんな生活を続けている内に借金の総額は100万ほどになってしまいました。
限界だと思っているとネットで借金一本化について知り、その中でもショッピング枠現金化がオススメだと書かれていたので、すぐに取り掛かりました。
「これでこんな生活から抜け出せる」と焦ってしまい、持っていたクレジットカードのショッピング枠をすべて現金に変えました。
なんとか100万円用意できて借金も全部返済できてホッとしてましたが、月末になり驚きました。
クレジットカードの総請求額が130万円になっていたのです。
多少の手数料がかかることは知っていましたが、ここまでだとは思っていませんでした。
確かに利息も減り、返す会社はカード会社だけとなりましたが、130万円なんて到底払えません。
今となっても、いつ返し終われるのかまったく見通しがつかない状況です。
現金化は今すぐお金が欲しい時に使う資金調達方法
借金の一本化は確かに魅力的な話です。
聞く限りではメリットが多く、借金も減るとなれば借金を抱えてしまっている人からすればありがたい話に見えるでしょう。
しかし、ショッピング枠現金化を借金一本化に利用すれば損をすることになります。
負債を減らそうと借金の一本化を試みたはずが、現金化を利用したことによって借金は増えることになってしまうのです。
前に借り入れをしていた会社がよほどの高金利で無ければ、この金額の差は中々埋まるものではありません。
このことから借金の一本化はショッピング枠現金化は適さないと言えます。
ショッピング枠現金化の正しい使い方は「今すぐ現金が必要」といった時のための資金調達方法です。
今の時代に急にお金が必要になるという機会は非常に多いため、今すぐに現金が手に入るとなれば業者に払う手数料は安いものだと思われます。
借金の一本化には向いていませんでしたが普段使う分には便利なサービスとなりますので、皆さんも正しいショッピング枠現金化の使い方を知って損のない取引をしてください。
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